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zekaoh's blog

将棋、雑記など

天衣無縫

天衣無縫

http://gakuen.gifu-net.ed.jp/~cont1/tyu_kokugo/tyukokugo/column/column_01/tenimuhou.html#top

リンク先の主張と同じく、自分も天衣無縫という言葉は自然で完成された詩歌などの芸術品をほめる時に使うものだと思っていたが、現代では天真爛漫な人を指して使う用法も辞書などでは認められているようだ。

 

天衣無縫とは - 四字熟語

http://www.kokin.rr-livelife.net/yoji/yoji_te/yoji_te_3.html

 この言葉の由来は上のリンク参照。初めて読んだけどこの話はなかなか面白い。

この出典を読むと天衣無縫を人を評する使いかたにすることは思いつかないと思う。天女の衣には縫い目が無い、というだけの言葉だ。無邪気とか天真爛漫とかは関係ない。

いつからこういうふうな使われ方をしたのだろうか。

で、今日検索して下のページに行き当たった。

 

天衣無縫 - ウィクショナリー日本語版

http://ja.wiktionary.org/wiki/%E5%A4%A9%E8%A1%A3%E7%84%A1%E7%B8%AB

>>

(てんいむほう)

  1. 無邪気飾り気のない様子。
    フランス革命の際、暴徒たちが王の居室にまで乱入したが、その時、フランス国王ルイ十六世、暗愚なりとも、からから笑つて矢庭に暴徒のひとりから革命帽を奪ひとり、自分でそれをひよいとかぶつて、フランス万歳、と叫んだ。血に飢たる暴徒たちも、この天衣無縫不思議気品に打たれて、思はず王と共に、フランス万歳を絶叫し、王の身体には一指も触れずにおとなしく王の居室から退去したのである。(太宰治津軽』)
  2. 詩歌に飾り気がなく、しかも美しいこと

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ちょっとびっくり。太宰治か・・・彼が始まりかどうかはわからないけどここでは人物評として天衣無縫が使われている。太宰治が使っているなら間違いない、という感じでこの使われ方が広まっていったんだろうな。

 

「天衣無縫」がおかしいという元ネタは呉智英「言葉につける薬」から(たぶん)。読み返そうと探したけど見つからない・・・どこ行ったんだ。

 

2012年3月20日追記

こちらのブログでも検証記事が

 

日常あるいは平穏な日々【天衣無縫について調べてみました】|横浜やさぐれブログ

http://ameblo.jp/blankey123/entry-10693189221.html

 

昭和39年の広辞苑では天真爛漫の意味は載っていないという検証。

太宰治『津軽』が昭和19年(1944年)。

津軽 (小説) - Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E8%BB%BD_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)

結構開きがあるなあ。どういう経緯で意味が変わったのか不思議である。

まあこういうのはもう誰かが研究しているのかも知れない。ご存知のかた情報をお待ちしています。