zekaoh's blog

将棋、雑記など

久保九段頑張れ

大矢順正の記者ニュース 2012年03月22(木)

しかし、棋王戦終了後、宇都宮で打ち上げの後、朝の4時過ぎまで飲んだが、こちらから慰めの言葉はいらなかった。びっくりするほどさばさばして良く食べ良く飲み良く話した。「これで完全に白紙になったから、ここからまたスタートすればいい」と淡々と語っていたので、こちらも救われた思いだった。

この記事を読むと久保九段は降級、失冠のショックも見せず、前向きのようだ。さすがである(偉そう)。
ただこのスランプは棋士本人の不調だけとは言えず、結構深刻なものになりそう。やはり超速の出現がゴキゲンを厳しくしているようで、先週の囲碁将棋フォーカス最終回で勝又教授が超速がゴキゲンに勝ち越しているというデータを出していた(と思う)。単なるスランプなら時間が立てばまた元に戻るが、戦法自体の問題であれば久保の復調はいかに超速を破るかということで、これはなかなか道は険しそうな気もする(偉そう)。

今月4月号の将棋世界で勝又教授が超速を解説しているけど、ざっと眺めただけでうんざりし、正直読みこむ気がしない・・・ああいう変化を全て網羅してなおかつ最前線で定跡に挑むんだからプロは大変。久保九段もゴキゲンにこだわらず色んな戦法すればいいじゃないかと思うんだけど、勝てないからと言って別の戦法をするのはタイトルホルダーのプライドが許さないんだろうな。このこだわりが格というものだろうか。

まあでも佐藤康光郷田真隆の両名はタイトルを常に持っていてもおかしくない棋士たちだから、不調というよりたまたま負けが重なっただけという気がしないでもない。あの人達はあの人達で異常な強さだから・・・

それにしても振り飛車党のタイトル保持者は近年では藤井、久保ぐらいなのかな。広瀬は違うし・・・調べてないけど二人だけとはずいぶん寂しいなあ。戸辺、菅井ぐらいしか若手で振り飛車党は知らないけど、早くゴツイ活躍して色んな振り飛車をタイトル戦で見せて欲しいよね。