「ものの歩」12話目の感想
「ものの歩」12話目の感想
今週は十歩戦から日が経ち、ゴールデンウィークに入る頃のお話。
十歩とは先週で終わりではなく、ネット対戦でちゃんと遊んで仲良くなっている模様。良かった良かった。
信歩は将棋の勉強の量はすごいようですが、持ち前の不器用さが災いし伸び悩んでいるようで、大会での優勝はまだ。
定跡を勉強している分、考えることも多くなり、結果迷って時間がなくなるという悪循環のようです。終盤力は信歩はあるので、その前にミスをして大差になってしまうということでしょうか。
将棋ファンとしては信歩が戦型の知識に異様に詳しくなっているのが初心者あるあるという感じで面白かったです。自分も初心者の時は定跡はなんとしても覚えなきゃ、みたいな強迫観念があったように思います。名前だけは覚えられるんだけど中身が一向に覚えられないのであきらめました・・・
飛車が割れた、というエピソードは何かであったなあ。今泉四段の本だったかな・・・まあそれはそれとして、駒についての豆知識は自分も知らなかったのでタメになりました。割れた飛車は竜胆の心象を表しているんですね。こういうふうにシーンがつながっていくのは上手いですね。
そしていよいよ今週の目玉、百合峰 蒼馬(ゆりみね あおば)が登場。やばい、見た目からして格が違う・・・
何かまだこの新キャラクターについて多くを語るには早い感じですね。これからの進展に期待します。
ただ強豪の将棋部所属ということで、学生将棋大会がこれからのストーリーの目玉になりそう。蒼馬は謎の多そうなキャラクターですし、色々と盛り上がりそうでこれからも楽しみです。
今週の盤面
第3話で出ていた、藤川杯決勝で竜胆に対し蒼馬が打った「角打ちの妙手」の盤面がチラッと描かれてますね。
3七角まで
一見角の只捨てですがこれはどういう狙いの手なのか・・・全部の盤面が見たいですね。詳しい人ならこれだけの局面図でも元ネタの棋譜がわかる?
それにしても盤面があるということはこの棋譜もちゃんと設定していそうなので、いつか漫画内で竜胆対蒼馬戦が出てくるかもしれませんね。
遥か上から覗き込むように
信歩と蒼馬の練習将棋の盤面。信歩の先手として盤面作成。
第一図
これは矢倉ですが定跡?あんまり見たことないような局面です。
第二図
第一図から △8五桂 ▲8六銀 △6五歩 ▲同歩 △4四角
まあこれがどうなんだというと、どうなんですか。どうなんだろう・・・わからない・・・漫画内ではこの△4四角に対しかなりビビってましたが、実際どうなんでしょうか。自分はよくわからないので強い人の解説が聞きたいですね。桂交換のあとが嫌なのかな。
今週の感想はこんな感じで・・・あ、みなとのサービスシーンはスルーで(ガン見しながら)。でもそんなにいやらしくなかったですね。不思議。
あとどうでもいいんですが蒼馬の「~マインダー」は何なのか気になるなあ。「遥か上から」がヒントっぽいけどいい感じのネーミングが浮かばない。何だろう。うーん。
12月2日追記
初手3七角の実戦詰将棋
コメントで初手3七角の詰将棋を頂きましたので盤面を作ってみました。通りすがりさんありがとうございます。
これであっているでしょうか。龍を軸にした追い方で実戦で役に立つ詰将棋ですね。
自分は詰将棋を解くのが(作るのもですが)苦手なのでいきなり答えを見てしまいました。すいません。またよろしくお願いします。
竜胆対蒼馬戦
コメントで1七桂~とあったので、第三話をもう一度見てみたら盤面ありましたね。分かる範囲で盤面を作るとこうなります。
△3七角まで
▲1九玉と▲4九桂は今週の盤面から。それ以外は第3話からです。たしかに今週の盤面には△1七桂が無い・・・
この局面ですが蒼馬の持ち駒が歩三枚だけなので、どうやら打ち歩詰め回避の角打ちみたいですね。
え~どうやって詰ますかは・・・通りすがりさんかどなたかお願いします。詰むのかな?(丸投げ)
なんとなく詰みそうな局面ですが、詰んだとしても漫画ではこの後蒼馬が投了するので、そこの謎は残りますね。
追記:△3七角は打ち歩詰め回避ではなく4九の桂馬をどかせて王手で飛車成りをしたかったからかも。まあよくわかりません・・・
追記:コメントで詰み筋を教えていただきました。ありがとうございました。完全な盤面図での検討ではないのであくまで仮の詰み筋です。詰んでしまうとストーリーと棋譜の整合性が合わなくなるので色々ともやもやしますね。
竜胆対蒼馬戦の△3七角、将棋ファンを納得させるような盤面が出てくるのかどうかも今後の楽しみの一つだと思います(無理矢理な締め)。