zekaoh's blog

将棋、雑記など

「ものの歩」第4話の感想

「ものの歩」第4話の感想

第4話は信歩対竜胆の対局がメイン。盤面が少しだけ描写されているので、まずはそれについての感想を。

途中図はおそらくこんな感じ。△8二龍まで? 先手信歩、後手竜胆と思われます。(画像作成byShogipic

5筋の位を取って角交換を避け、相手の棒銀を利用して逆襲する作戦のよう。
危なっかしいけどよく出来た作戦みたい。6六角と上がって龍を押さえこむ形を作ったり、飛車の横利きで銀にヒモをつけたり結構すごい指し回しで、明らかに初心者のさせる戦法ではなく、銀雅の入れ知恵だということがわかります。

そして局面は後手竜胆優勢・・・ですよね?
こうして盤面を見てみると先手信歩側を自分が持ったらすぐ負けそう。
ここから信歩のほうに歩があれば龍を押さえこめそうだけど歩切れだし、飛車ならともかく龍だしね。
先手はここからどう指すのかなあ? ▲5八飛と回って一歩を手に入れるぐらいだろうか。桂馬を跳ねたりして中央を攻める?
何か手順がハメ手っぽい感じもするから先手が攻める筋があるのかもしれない。自分にはわかりませんが・・・

まあとにかく手が進んで寄せに行く信歩。銀のタダ捨て?それは無理だろう信歩!
と思ったら、コマをよく見てみたらなんと5三に先手の龍がいた! さすがにタダ捨ては無かったですね。
もう少し手をどかしてくれたら局面がわかりやすいんですが、作者さんよろしくお願いします(わざと隠した?)。

この▲6二銀の局面、全体図がわからないけど中央突破の筋で攻めてるみたいですね。これはやっぱり対棒銀のハメ手でしょうか、詳しい人ならわかるかも。



漫画はだんだんと各キャラクターが描かれるようになってきました。今回は銀雅。クールですがいい人のようです。
そして相変わらず対局シーンの迫力がいいですね。将棋がわからなくとも絵だけで楽しめるんじゃないでしょうか。

対決を盛り上げるために主人公がちょっと不自然な強さになっているようなところはありますが、まあそこらへんは・・・難しいところですなあ。